「学び」の深層⑥ー「教えない教育」③:「學び」の語源ー
さて、この「學び」とは語源から見るとどんなものでしょうか。
日本の土着的な語源的には、「まねび」(真似び)となります。同じように「習ふ」は「ならふ」(倣う、慣らふ、馴らふ)です。[「真(まこと)に習う」から「まなぶ」ができたという説もあります。]つまり、真似すること、これすなわち、先の「守破離」における徹底した「模倣」とそれによる習熟ということになります。
一方、中華圏から移入された語源的には、「音を表す「爻」と意味を表す「 」+「冖」+「子」が組み合わさってできた形声文字です。 … 「 」は両手の形、「冖」は屋根を表し、「子」は子供です。 このことから、「学(學)」は、屋根の下で子供と先生の手により学んでいるという意味になります。」