Curriculum カリキュラム

専門性、研究、実習を
有機的に関連づけたカリキュラム。

アカデミックな専門性を基盤にした選択科目によって大学の知を吸収し、充実したゼミ指導のもと、新たな教育活動のアイデアやプログラム等に関する研究を進めます。実習は、研究で創り出された教育活動を実践し、検証する場となります。カリキュラムを通じて、常に自己の問題意識や現場の課題を追求することができ、学校現場のマネジメント力を向上させます。

  • 最適化した学びの提供

    最適化した学びの提供

    教職大学院の特徴は、現職教員と教師を目指す学部卒業生がともに学ぶことです。本コースは、そのメリットを踏まえた上で、それぞれの立場や役割に応じた学修ができるようカリキュラムを工夫しています。
    学校内での問題に取り組んできた現職教員は、自らの力量を上げることで、学校現場に貢献したいという思いを抱いていることでしょう。教師を目指している人は、教師としての自分を確立するために、より専門的に学び・成長したいと思っていませんか。〈マネジメント演習〉は、現職向け、学部卒向けの2講座があり、それぞれが高めたいマネジメント力を身につけることができます。

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  • 専門性を支えるアカデミズム相関図

    アカデミックな専門性を
    基盤とする選択科目

    本コースの専門科目には〈教育方法に関する科目〉〈生徒指導に関わる科目〉そして、それらを学校教育で実践するためのフィールドとなる〈道徳、探究、特別活動に関する科目〉があります。院生はテーマや関心を軸に、これら多彩な科目から選択して自身のマネジメント力を高める学び作りが可能です。
    これらの授業はすべて、アカデミックな学問分野を専門とする本コースの常勤教員が担当しています。授業としての内容を越えて、それぞれの学問分野に関する学びも可能です。

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  • 研究力を高める授業

    研究力を高める授業

    教職大学院での研究は「実践研究」です。アカデミックな理論に基づき、効果性が科学的に検証された教育実践、教育活動を作り上げることが必要です。そのために本コースでは、心理学研究法を学校現場に適応するための授業〈学校におけるデータの取り方と分析〉〈学校における質的研究のデザインと方法〉を設定し、研究力の養成を行っています。

  • 実践力を高める実習/実践研究を遂行する実習

    実践力を高める実習/
    実践研究を遂行する実習

    教職大学院の実習科目は、院生各自の研究テーマに即して行われます。ここでも、最適化された学びが提供されます。主に学部卒院生が取り組む1年次の〈基盤実習〉は、学部の教育実習と異なり、自らのテーマを設定し焦点化した実習がなされます。現職院生、学部卒院生全員が必修である〈開発改善実習〉は、理論に基づき作り上げた教育活動を現場で実践し、検証するための実習です。この実習は、各自の実践研究を推し進め、成果としてまとめるための授業〈実践研究〉と連動しています。

  • 実践研究を推進し、成果報告書をまとめるための授業

    実践研究を推進し、
    成果報告書をまとめるための授業

    実践研究を推し進め、成果としてまとめるために、大学教員による指導を受ける授業が〈実践研究=ゼミ〉です。入学後の希望調査で、各自の研究テーマ、関心・興味、課題・問題意識などに基づきゼミ担当の指導教員を決定、修了まできめ細やかな研究指導が〈個別ゼミ〉でなされます。修学上の様々な相談にも対応してもらえます。
    本コースのゼミ指導の特徴は、このような個別ゼミに加えて、〈集団ゼミ〉があることです。集団ゼミでは個別ゼミで練り上げた現時点での研究内容を、ゼミ担当以外の複数の教員および院生の前で発表し、個別ゼミとは違った視点や学問分野からのアドバイスをもらいます。この二種類のゼミを交互に繰り返すことで、各自の実践研究をより深め、より有意義なものにしていきます。

Subjects科目一覧

      • 学校カリキュラムのデザインと評価

        「カリキュラム・マネジメント」に関わる見識を協働的に広めたり深めたりします。(現職院生向け)

      • 学習指導と授業デザイン

        グループで模擬授業の指導案を作り、実践して、改善していきながら授業実践力を高めます。

      • 授業研究の理論と実践

        より深い省察を促す授業検討会を協働的に作りつつ、授業実践力を高めます。

      • 教師発達とメンタリング

        教師の力量形成に関わる理論や、教師同士が互いに高め合える関わり方を学びます。

      • 生徒指導とキャリア教育

        広義の生徒指導について、演習やワークを織り交ぜながら学びます。

      • 学校における特別支援教育の対応と方法

        特別支援教育の概要や制度、発達障害児に対する支援方法について学びます。

      • 教育相談の理論と技能開発

        教育相談について理論に加えて、実践的に学ぶことも重視しています。

      • 社会心理学に基づく学級経営の実践開発

        他人の中の自分、他者との関係、集団と相互作用、学級経営の課題はすべて社会心理学の出番です。

      • 円滑な学級経営のための力量形成

        実践の経験を言葉にして、その「意味」を多様な視点から問い続けることで、学びを深めます。

      • 道徳教育及び道徳授業の理論と実際

        哲学・倫理学、授業理論と実践等に関する資料を基にみんなでワイワイ討議しています。

      • 総合学習の理論構築と実践力形成

        総合学習とは何かを徹底的に探究する時間です。

      • 特別活動・地域教育活動プログラムの開発

        教師は、どのように地域のさまざまな活動に関わっていくのかを学びます。

    • 学校におけるデータの取り方と分析

      人の行動や心に関するデータの取り方・分析を軸に「研究すること」のエッセンスを伝えます。

    • 学校における質的研究のデザインと方法

      その現場その語りを大切に、他者にも伝わる形に精錬させていく作業に取り組みます。

      • 教育方法・生徒指導マネジメント演習Ⅰ

        現職教員院生向け。学校組織全体を見据えたマネジメント力(研究推進力、研修企画力など)を高めることをねらいとしたアクティブラーニング型授業です。

      • 教育方法・生徒指導マネジメント演習Ⅱ

        学部卒院生向け。自信を持って現場に臨める教師力、教師としての自己マネジメント力を高めるためのアクティブラーニング型授業です。

      • 教育方法・生徒指導における実践研究Ⅰ

        院生の問題意識を記述し、発表と振り返りを行うことにより、追究したい実践研究課題や内容の明確化をし、研究計画を立案することを目指します。個別ゼミと集団ゼミから構成されます。

      • 教育方法・生徒指導における実践研究Ⅱ

        実践研究Ⅰでえられた研究計画に従って調査・実習を行い、得られたデータをまとめ、研究成果として発表します。個別ゼミと集団ゼミから構成されます。

    • 教育方法・生徒指導に関する基盤実習

      主に学部卒院生向け。実習を通じて、実習校において取り組まれている課題を把握するとともに、自己の実践研究課題の方向性を探ります。

    • 教育方法・生徒指導に関する開発改善実習

      1年次のうちに明確化された実践研究課題について、実習校との協議を経て、課題解決のための実践を行います。この実習は実践研究Ⅱとリンクしており、実践の有効性を研究として検討します。