道徳教育及び道徳授業の理論と実際

〜Theory and Practice in Moral Education and Moral Teaching 〜

この授業の担当者は、本学の谷田増幸教授(主担当)、福山平成大学の上村崇教授、教育委員会の今川美幸先生、そして私、淀澤勝治であります。

授業のテーマは現代社会における道徳教育及び道徳科授業の基本的な意義と諸課題です。また、授業の到達目標は、「学校における道徳教育及び道徳科授業の基本的な知識・技能等を習得させ、教育活動全体における道徳教育の構想及び道徳科授業の教材解釈や指導過程の開発工夫など「心の教育」実践に向けた基盤的・応用的力量の形成を図ることになります。」と、シラバスには長々と書いてありますが、つまりは、簡単に言うと道徳教育と道徳科授業の基本的な内容について学び、受講者自身がその基盤的・応用的力量を身につけることが授業の目標であり内容であります。

具体的な授業の内容は、第1回目から3回目までが、第一部:「心の教育」の基盤としての道徳教育と題して、「子どもたちの心の諸課題と道徳教育とのかかわり」についてケーススタディのかたちでおこないます。次に、第4回目から8回目までが、第二部:道徳教育の基本的な在り方について主に講義形式でご説明いたします。そして、最後に第9回目から14回目までで、第三部:道徳授業の諸理論と実践の事例研究と題して道徳授業についてのいくつかの理論と実際についてケーススタディのかたちで学んでいきます。これらの学びを経て最後の第15回目にまとめに変えて議論したいと思っております。

さて、この授業紹介ビデオでは、今から第一回目の授業について簡単にご説明いたします。第一回目には対面でそれぞれの授業担当者の自己紹介と受講生の自己紹介を行います。その後の授業については、主にZoomによるオンライン授業になります。最後に、以下のような課題について議論をして終了となります。その後はレポート課題が出ます。

さて、私の担当は、主に道徳授業の理論と実際の紹介や討論となります。その内容がこちらになります。1回目についてはすでにご説明させていただきました。第5回目には道徳性の発達段階論について講義いたします。その後、価値の内面化の授業論、価値の明確化の授業論、これらを統合した授業論、そしていわゆる問題解決的な授業論について、ケーススタディのかたちで議論していきます。

15回目は再び(できれば)対面の形で総合的な話し合いを皆さんで行なって終了となります。

さて、ここで私が授業の中で、あるいはより良い教師たらんとする際に大切にしたことをお話ししておきます。それは、「豊かな感性」「豊富な教養」「学び続ける力」の三つであります。その詳細については授業の中でご説明することとして、こうした学びを通して、この大学院の2年間で、より良い先生、より良い学級、より良い授業をめざして共に頑張りましょう。ありがとうございました。

(淀澤)