教育という営み2
教育の名言を紹介するときに、フランスの詩人ルイ・アラゴンのこの言葉は外せません。1943年11月に、フランスを侵略していたナチスによって、ストラスブール大学の教授や学生が銃殺されるという事件が起きます。ナチスによって、大学だけではなく、教育そのものが危機に瀕する中で、詠まれたのが「ストラスブール大学の歌」です。この詩の中に上述の有名な詩句が登場します。
苦難の中でこそ、「希望を語ること」、つまり「教える」ことが必要となるのであり、そして苦難を乗り越え、次の時代を作っていくために、「誠実を胸に刻むこと」、つまり「学ぶ」ことが必要になってくるのだと思います。
ウクライナでの戦火を目の当たりにし、分断される世界の中で、教育に何ができるのかを考えるとき、この言葉を想起せずにはいられません。