教育という営み1

上述の詩は、兵庫県の但馬地方で小学校教師をつとめた東井義雄の残した言葉です。

東井は、子どもたちの「がんばり」を正しく評価できないことに苦心していたなかで、子どもたちのがんばりを反映できるよう「通信簿」の改造に乗り出しました。それは、1~5で表せられる相対評価ではなく、絶対評価を用いて、子どもたちの「がんばり」を評価するという方法でした。

現在、様々な評価方法が開発される中で、子どもにとって評価とは、他人との競争ではなく、また自己への省察のための手段でもなく、自分の成長を喜べるためのものだと感じます。

参考文献

東井義雄、八鹿小学校『「通信簿」の改造―教育正常化の実践的展開―』明治図書、1967年。