「学び」の深層①ー「学び」には新旧2種類あるー
佐藤学氏の「学びの共同体」論以降、教育界では「学習」に代わって「学び」という呼称(概念)が大流行(おおはやり)です。
確かに、現在、「学習」という呼称には、教師が主体となって行う一斉教授を児童・生徒が受動的に受けることを通じて行われる活動というイメージがつきまとっています。今日求められている、教師の支援の下に、児童・生徒が「主体的」(自主的・自発的・自律的)にかつ「協働的」に行う活動を構想するとき、「学習」という呼称は使いづらいのでしょう。
しかし、日本の歴史を紐解くと、上記のような意味とは違った意味で「学び」が用いられていたことを忘れてはなりません。