キャリア教育の実践のための土台のはなし
■キャリア教育の講義の中で,キャリア教育の実践例を紹介していると、受講生から次のようなご意見をいただきました。
在籍校のキャリア教育の授業とか、キャリアノートは、どこかの団体から表彰されたくらい「いいもの」らしいですが、実際学年の特別活動の穴埋め的にしか使われていないのが実情であり…中略…使わせる教員にキャリア教育の重要性と意義を理解させることが課題だと感じます。
※兵庫県では,キャリアパスポート(県内統一仕様)に加えて,より細かな実践や成果をまとめるキャリアノート(学校ごとに内容を修正できる)を導入しています。
■このように感じられている学校や先生方は多いのではないでしょうか。キャリア教育の必要性や意義の理解について、一人一人の教員の受け止め方や実践の内容・水準にばらつきがある,ということは平成23年の中教審の答申にも示されています。
■キャリア教育で表彰されている取組はどれもとても素晴らしいものですが,キャリア教育的イベントを実践するための土台づくりにも目を向けていく必要があります。
引用文献
文部科学省 (2011) 今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について 中央教育審議会答申, ぎょうせい