Q7. 児童生徒一人ひとりに応じた課題を準備して評価するのはとても大変そうです。 どうしたらいいですか?

Question 7

個に応じた指導や学びが重要であることはわかりますが,1人の教員が35名の児童生徒を相手にすることを考えると,実行に移すのはなかなか難しそうです。何から始めればよいでしょうか。また、個別最適な学びのために活動や課題を複数用意した場合,それらをどのように評価すればよいでしょうか。

Answer 7

「個に応じた指導」と言っても、子ども人数だけ学習課題が必要になるというわけではありません。むしろ教師が子ども一人ひとりに学習を設えようとすると、それは子どもの主体的な学びとは逆方向に向かっていきます。例えば、学習課題を複数用意して子どもが自分で取り組みたい課題を選択することや、一つの課題でもその課題への取り組み方の多様性を認めることなどから、個に応じた指導は始めることができます。そして個に応じた指導で大切になってくるのは、子どもが学習にどのように取り組んでいるのかをしっかりと見取ることです。子どもが何をわかったのか、何につまづいているのか。子どもの学習をしっかりと見取り、次の学習を構想していくことそれ自体が子どもの学習への評価になります。

(松田 充)