授業における評価の基準作成理論と学力評価法

授業科目「授業における評価の基準作成理論と学力評価法」において奥村が担当する授業回では、次のような問いを扱います。

・評価って何のためにするの?

・どのように指導や学習の改善に生かせるの?

・学んだことが本当に子どもたちのものになっているかを評価したい場合、具体的な評価方法にはどのようなものがあるの? 

具体的な評価方法としては、パフォーマンス評価やポートフォリオ評価法を取り上げます。

ルーブリックと呼ばれる評価基準表の作り方や活かし方なども扱います。

さらに、授業では、「逆向き設計」論という考え方に基づいて、評価方法を含む単元設計を行う演習にも取り組んでもらいます。

「逆向き設計」論とはカリキュラム設計論です。ただし、まずは先生方が親しみやすい単元から設計していくことが提案されています。

単元を設計する際には、図の3段階(1. 教育目標、2.教育評価、3. 学習経験と指導の計画)で行うことが求められています。

この3段階のうち、どこから考え始めたとしても、学習が始まる前にこの3つの段階が対応して考えられていることが重要です。

「逆向き設計」論が「逆向き」と呼ばれる理由は2つあります。1つ目は、単元末や学年末といった最終的な子どもたちの姿から遡って(逆向きに)単元が設計されるためです。2つ目は、時に授業の後で考えられがちであった評価方法を含めて事前に単元を設計することが求められるためです。

「逆向き設計」論は、もちろん教師が設計する考え方ではありますが、学習者にとっての意味や必要性を問う考え方でもあります。

参考文献

奥村好美、西岡加名恵『「逆向き設計」実践ガイドブック』日本標準、2020年