応用行動分析に基づいた問題解決④

前回までは問題行動に対する対処方法について書きましたが、適切な行動を身につけてもらいたい場合にも行動随伴性の枠組みを使うことができます。なかなか勉強に取り組んでくれない子どもがいるとします。この子どもにとって「勉強に取り組む」行動の結果、何が起きるのか?ということについて考えてみます。恐らく「退屈な時間」「解けない問題」「頭を使うことの疲労感」などネガティブな結果がたくさん結果として生じていることかと思われます。「勉強に取り組む」行動に対してポジティブな結果を与えないと当然その行動は起きません。勉強に取り組んでもらうために説教をしたり勉強することの意義を伝えるよりも「勉強に取り組む」ことで「注目」や「要求」が得られるように結果に注目してみましょう。