学級経営を科学する
学級経営で悩んでいる。学級経営を上手にしたい、上手になりたい。
そういうとき、あなたはどうしますか? こっそり隣の学級を観察しますか? 上手な先輩にアドバイスをもらいますか? 学校現場での学級経営は、経験や直感が幅をきかせているようです。
しかし、大学の知を使えば、別の有効なアプローチが見えてきます。たけにしからのアドバイスは「社会心理学」を調べてみること。社会心理学とは、人間関係や集団・組織における人の心に科学的にアプローチする学問です。
学級経営で大事なことは、社会心理学が研究していることと重なっています。人と人との関係や信頼形成、人が人をどのように見ているか、集団の一員として自分を感じること、集団としてまとまるために必要なこと、集団でおきるサボりや手抜き、集団と集団の競争と協働、人に対するいじめや攻撃行動、人を助けてサポートすること・・・たくさんありすぎて全部ここでは語りきれません。
上の図では、社会心理学があつかっている研究分野をざっくり一覧にしてみました。あなたが学級経営で悩んでいることと関係のあるキーワードは見つかりましたか? 見つかったなら、そのキーワードで調べてみましょう。もちろんヒットしてくるのは社会心理学の内容です。けれど、それを「あなたの学級」に当てはめて考えることができるはずです。
学級経営の上手い先輩からアドバイスをもらっても、なぜか上手くいかない。表面的には上手くいったが、なにか根本的な答にいたっていない。そんな風に感じたあなたは、是非、学級経営を科学してみることに挑戦してください。
さて、たけにしの「心理学からみた学級経営のヒント集」第2期スタートです。2期も学級経営や児童生徒理解に役立つ、心理学の知見や理論をどしどし紹介して行きたいと思います。
どうぞよろしく、おつきあいのほどを。