理解をもたらすカリキュラム設計とは?⑤ー「本質的な問い」とは何か?ー

「逆向き設計」論の考え方に基づけば、単元目標の中核に位置する重点目標を「(永続的)理解」と「本質的な問い」とに整理することが求められます。このうち、「本質的な問い」とは、子どもたちが「理解」に至るような教科の探究や「看破」を促す問いです。「看破」とは、子どもたちが分かっていてもいなくても一定の内容をくまなく取り上げる「網羅」の反対を意味する言葉であり、深く掘り下げることで、子どもたちが自ら「(永続的)理解」に至ることを意味します。「本質的な問い」があることで、子どもたち自身が追究を行い、その結果「(永続的)理解」に至るような学習を生み出す設計が可能となると考えられます。さらに言えば、「本質的な問い」を設定することで、教師自身も教材研究などを通じて「(永続的)理解」を探究的に考えることが求められると言えるでしょう。

引用・参考文献

・Grant Wiggins, Jay McTighe(著)、西岡加名恵(訳)『理解をもたらすカリキュラム設計―「逆向き設計」の理論と方法』日本標準、2012年。
・奥村好美「理解をもたらすカリキュラムの設計とは」奥村好美、西岡加名恵『「逆向き設計」実践ガイドブック―『理解をもたらすカリキュラム設計』を読む・活かす・共有する』日本標準、2020年、pp.10-16。