子どもの自立学習を大切にする学校 ダルトンスクール

ダルトンプラン教育とは、アメリカのパーカースト(Parkhurst,H.)が創始した教育です。オランダは、その当時からダルトンプランを導入しましたが、その内実はアメリカのダルトンプランをそのまま移入したものではありません。現在オランダのダルトンプランでは、自由・自立・共働・効果・省察が中核価値とされています。実験室はなく、専科教員もいませんが、教師と約束をして、子どもが自分の学習表に基づいて自分で計画を立てて学習を進めることが大切にされています。

写真は日本の5年生にあたる子どもの学習表です。左から、教科欄、子どもが取り組む課題の欄、それをいつ行うか・行なったかを示す曜日の色を塗る欄、顔マークを使った自己評価欄、注釈欄、課題点検方法欄となっています。オランダのダルトンスクールでは、子どもが自分で学習を進めていく力を低学年の頃から少しずつ長期的に育成できるような仕組みが整えられています。

おすすめ論文ガイド 

奥村好美「オランダにおけるダルトンスクールの教育の質改善に関する一考察」『兵庫教育大学研究紀要』第55巻、2019年、pp.65-72。