ケース会議/事例研究会を実施する際に守りたい約束ごと
ケース会議や事例研究会が発表者や参加者にとって満足いくものとなるかどうかには,いくつかのポイントがあると考えられますが,ここではその中の主なものを挙げていきます。これを会議の最初に「約束ごと」として全員で確認することが望ましいといえます。
- 守秘義務の遵守
会議をする際に重要なことは,全員が「守秘義務を遵守する」ことです。個人情報を含めて会議の場で話されたことや知ったことは,外部に漏らさないことが大切です。この合意があることが,会議の中で安心して発言できることにつながります。 - 事例提供者の思いの十分な尊重
相談したいことがあって事例を提供した発表者が「相談して良かった」と思える会議になることが重要です。間違っても発表者のあら探しや批判大会にならないよう,すべての参加者が発表者を尊重することを心がけましょう。 - すべての参加者の尊重
参加者すべてが等しく発言の機会が与えられることやどの意見も途中で遮られないことも重要です。一人が話すときには他の人は「聴く」ことに徹しましょう。参加者の発言が偏らないようすることも,司会者・ファシリテーターの役目となります。 - 具体案の立案もしくは次回日程の決定
ケース会議の場合には,チームとしてまず取り組むための具体案,もしくは具体案が決まらなくても次回日程を決定してから終了するようにすることで,チームとして働く意識が強まります。 - 終了時間の厳守
忙しい学校現場での会議です。最初に終了時間を決め,その時間には終了できるようにしましょう(話し合いが途中の場合には,次回日程を決めて終了しましょう)。そうすることで,会議への負担を減らし,次回への意欲を保つことに繋がります。