Lesson Study(授業研究)の広がり

左:ドイツ・ハンブルクの小学校で行われたLesson Studyの検討会の様子(筆者撮影2025年11月25日)
右:2025年に広島で行われた世界授業研究学会の様子(筆者撮影2025年11月10日)
最近、ドイツで新たに注目されている教師教育の方法があります。それがLesson Studyです。そう、皆さんにも馴染み深い授業研究が、日本発祥の教師教育の方法としてドイツでも実践されているのです。
2000年頃から、教師の協働性を高める方法として授業研究は北米に広がり、それから四半世紀を経た今、授業研究は世界中で取り組まれるようになっています。授業研究は、教師が自ら研究課題を設定し、協働で授業を作り上げ、その観察と討議により、教師の専門性を高める方法として評価され、世界中で実践されています。2006年には、世界授業研究学会(The World Association of Lesson Studies: WALS)が創設され、2025年は広島で学会大会が行われました。
まさに自らで課題を設定し、探求し、新たな解決策、改善策を作り上げていくという意味で、授業研究は「研究者としての教師」を体現するものとして、ドイツでも取り組まれ始めています。
