ドイツの学校制度と教員養成制度

左:ドイツの学校系統図(出典:文部科学省, https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shougai/015/siryo/attach/1374965.htm(2025.12.1)

右:ドイツの教員養成の拠点の一つであるミュンスター大学(出典:筆者撮影 2025.9.10)

欧州の「盟主」とまで言われるドイツは、日本では馴染みのない分岐型の学校制度を採用しています。州によって異なっているのですが、基本的には、6歳から10歳までは基礎学校に通い、その後、市民教育を行う基幹学校、職業教育を主とする実科学校、そして大学進学に向かうギムナジウムに分かれています。ギムナジウム卒業資格(アビトゥア)を取得後、大学に進学します。大学は学部3年、修士2年が基本となっています。

ドイツでも、大学が教員養成の場所の「一つ」です。「一つ」と書いたのは、「もう一つ」の場所があるからです。それが「試補勤務」と呼ばれる制度です。ドイツでは大学の修士課程修了時に、一度目の国家試験を受けた後、「試補勤務」という見習い期間が1年半程、設定されています。この「試補勤務」では、正規の教員とほとんど同じように勤務しますが、それでもまだ養成の段階です。

つまり、ドイツでは、大学では教育に関わる理論を学び、試補勤務では実践を学ぶという方法を採っているのです。